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2011年2月14日 (月)

ウイスキーの種類

前回、ザ・フェイマスグラウスというウイスキーを紹介しました。
その時に少し触れた「ウイスキーの種類」について今回は解説したいと思います。

一口に「ウイスキーの種類」といっても、その分類の仕方はいくつもあります。
例えば、アメリカ、カナダ、スコットランド、アイルランド、日本などの産地で分類することもできますし、もっと細かく蒸留所で分類することもできます。
そこで今回は主に原料と蒸留方法に注目して分類してみようと思います。

まずウイスキーを原料で分類した場合、「モルト」と「グレーン」に分けられます。
モルト・ウイスキーというのは、原料にモルト、つまり大麦麦芽を使ったものです。
それに対して、モルトだけでなく主にコーンやライ麦など他の穀物を使ったものをグレーン・ウイスキーといいます。
さらに、それぞれで単一の蒸留所で蒸留したものだけで造られたウイスキーか、他の蒸留所で蒸留された原酒を混ぜているかどうかで分類されます。
たとえば、単一の蒸留所で蒸留された原酒のみを使ったモルト・ウイスキーは「シングル・モルト」といい、複数の蒸留所で蒸留されたモルト原酒を混合したものを「ヴァッテッド・モルト」といいます。
そして、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーを混ぜ合わせたものを「ブレンデッド・ウイスキー」といいます。

次に、蒸留方法についてですが、ウイスキーの蒸留には「単式蒸留器」を用いる方法と「連続式蒸留機」を用いる方法があります。
「単式蒸留器」を用いた蒸留の場合、長時間かけて発酵液を煮沸するため、多くの熱分解が起き、複雑な味わいになります。
この方法は主にモルト・ウイスキーで使われる蒸留方法です。
「連続式蒸留機」というのは、一言で言うと単式蒸留器を複数つないだものです。
一度に効率よく度数の高い蒸留液を造りシンプルな味わいに仕上がり、主にグレーン・ウイスキーで使われる蒸留方法です。

最後に、ウイスキーに詳しくない人でもよく耳にする「スコッチ」と「バーボン」について簡単に説明します。

「スコッチ」は乱暴に言ってしまうと、スコットランド地方で蒸留、熟成、ボトリングされたウイスキーのことです。
実際には「94.8度未満で蒸留したもの」とか「木の樽で最低3年間は熟成させたもの」など厳密な定義がいくつもあります。
スコッチ・ウイスキーの真髄はやはりシングル・モルトになるでしょう。
ただ、前回の記事でも書きましたが、ブレンデッド・ウイスキーが決してシングル・モルトに対して劣っているわけではありません。
「混ぜ物をしている」というイメージから、シングル・モルトより価値が低いと思っている人もいるようですが、品質の高いブレンデッド・ウイスキーを造るには、とても優秀なブレンダー達が神経を使って管理する必要があります。
もちろん、高品質のシングル・モルトも非常に厳しい管理が必要です。どちらが価値が高いというのではなくて、シングル・モルトとブレンデッドに優劣はないと言いたいのです。
実際、ブレンデッド・ウイスキーでも「ゴールデンランド」というお酒は700mlで定価が18万円します。有名どころでは「バランタイン30年」が750mlで定価7万7千円です。

次に「バーボン」ですが、これも乱暴に言うとコーンが主原料のウイスキーのことです。
ただし、実際には「バーボン」を名乗るには「原料に51%以上80%未満のコーンを使用」とか「内側を焦がしたオーク樽で熟成」などこれまた厳密な定義があります。
ちなみに、コーンを80%以上使った場合は「コーン・ウイスキー」と呼ばれます。
バーボン・ウイスキーが生まれたのは、アメリカのケンタッキー州バーボン郡で、現在生産されているバーボンの大部分がケンタッキー州で造られています。
バーボンはスコッチに比べると雑な安酒に思われがちです。
実際、非常に安価な商品も多いですし、高いものといっても一般的にはボトルで定価1万円程度です。
しかし、バーボン特有のワイルドさはスコッチでは味わえないものがありますし、バーボンでもブランデーを思わせる甘さを持ったものもあります。

シングル・モルトにせよ、ブレンデッドにせよ、バーボンにせよ、それぞれの価値があります。
これはウイスキーに限らず他のお酒でも、いや、あらゆる食べ物でもそうですが、人それぞれ好みがあります。

人の評価をあてにせず、また、自分の評価を他人に押し付けず、自分が美味しいと思うものを美味しく頂くのが幸せなんではないでしょうか。

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