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2011年1月23日 (日)

モーフィーのチェス

今回はチェスについてです。
私自身はチェスが好きなんですが対して強くありません。
コンピュータにはコテンパンにやられたりします。
なので、チェスといっても戦術や定跡を語るほどの実力はありません。
そこで一流プレーヤーのゲームを紹介したいと思います。
ストⅡもそうなんですが、チェスもプレーするだけではなく、一流プレーヤーのゲームを「鑑賞」するという楽しみ方もあります。
今回はアメリカの天才チェスプレーヤー"ポール・モーフィー"のゲームです。
1858年にパリで行われたマッチでモーフィーは白、イズワードとヴリュンスウィックという二人が黒です。つまり、黒は二人で相談しながら手を決め、モーフィーと戦います。
まずはマッチの棋譜です。

1. e4 e5
2. Nf3 d6
3. d4 Bg4
4. dxe5 Bxf3
5. Qxf3 dxe5
6. Bc4 Nf6
7. Qb3 Qe7
8. Nc3 c6
9. Bg5 b5
10. Nxb5 cxb5
11. Bxb5+ Nbd7
12. O-O-O Rd8
13. Rxd7 Rxd7
14. Rd1 Qe6
15. Bxd7+ Nxd7
16. Qb8+ Nxb8
17. Rd8#

たった17手(将棋で言うと33手)で勝負が決まってしまいました。
勝負の見所はいくつもあるんですが、個人的に印象に残っている所をいくつか解説してみましょう。
まずは9手目、黒がb5とポーンでビショップを攻撃してきたところです。

9w

ここで、ビショップを逃げることもできるのですが、モーフィーはNxb5とナイトで取りに行きます。当然c6のポーンに取られるので、そのあとさらにビショップで取り返してもポーン2つとナイトの交換になります。もちろんコマ損ですね。
しかしこの後の展開が素晴らしい。ビショップでポーンを取った時点で黒にチェックがかかります。黒はナイトで防ぎますがここでモーフィーはキャスリングを行います。(12手目)
12w

これだけ気持ちいいキャスリングも珍しいと思います。(黒からしたらたまりませんが)
この後、黒はd7の地点を守るべくRd8、また、f6のナイトも参加させるためQe6などとします(ナイトが動くとg5のビショップにクイーンが取られる)が、モーフィーは構わずd7を攻撃します。
そして白がこれ以上攻撃が続かなさそうな時、とんでもない手を打ってきます。
16w

クイーンでチェックですが、このクイーン、タダ取りです。
本当いうとこの時点(あるいはずっと前)で勝負は決まっているのですが、このクイーンのサクリファイはしびれます。
黒はナイトでクイーンを取りますが、最後はルークでチェックメイトです。
17w

相手がだいぶ格下だったのもあるでしょうが、こんな完璧な試合運びができるのはやはりモーフィーが天才だからでしょう。
何度鑑賞しても、最後のクイーンサクリファイは惚れ惚れします。

チェスの名勝負は数限りなくあるので、また紹介できればなと思っています。

※棋譜はジャックピノーのダイナミックチェス入門(山海堂)を参考にさせていただきました。

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