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2010年7月18日 (日)

日本語の入力について4

前回までで、主なかな入力についてまとめてみましたが、今回は「中指シフト」について解説したいと思います。
そもそも(ローマ字入力でなく)かな入力をするには最低でも50以上のキーが必要です。
50音(実際には46音)に濁点・半濁点、読点・句読点。これだけで50になりますが、さらに長音記号(ー)や促音・捨て仮名(っぁぃぅぇぉゃゅょ)、カギ括弧(「」)などを考えると60以上必要になってきます。
ところが私たちが普段使うキーボードは、キーの数こそ100程度ありますが文字キーは50もありません。JISかな配列では、50音から「を」を省いた45文字に、長音記号、濁点・半濁点を足した48文字をシフトを使わないで打てるようにし、「を」と促音・捨て仮名、カギ括弧、読点・句読点、中黒(・)の15文字をシフトキーを使って入力できるようにしています。つまり、全部で63のキーが必要なところを、48個はシフトを使わず、15個はシフトを使って入力するようにしているのです。
英語では小文字を大文字に変換するためや記号を入力するために使うシフトキーですが、かな入力ではシフトなしでは入力しきれない文字を入力するために使います。
そのようにして少ないキーでかな入力を実現したJISかな配列ですが、いくつもの欠点があります。

・配列があまり効率的でない
・シフトキーのため、小指に負担がかかる
・数字キーの段(最上段)も使う

大きくはこの3つでしょうか。
配列が効率的でないというのは、日本語を入力するときの頻度を考えるとあまりいいバランスでないということです。
ここでいうバランスというのは、左右の打鍵のバランスと各指のバランスです。左右のバランスというのは右手と左手の打鍵が同じくらい、あるいは少し右が多いくらいがよいバランスとされています。(右利きの場合)
各指のバランスは、人差し指>中指>薬指>小指、または人差し指>中指>小指>薬指という順に打鍵数が多くなるようなことです。
そして数字キーもかなの入力に使うということは、かな入力中に数字の入力ができず、さらに最上段のためホームポジションから遠くなり打鍵しづらいということになります。
これらの欠点を改良したのが新JISかな配列だといえるですが、それでもシフトキーを多用するため小指に負担がかかるという欠点は残っています。
新JIS配列の考案ではシフトキーは小指シフトだけでなくセンターシフトも考えられていましたが、実際には(物理的な制約上)小指でシフトキーを使う実装が多かったようです。
「かな入力では入力文字が多いためシフトキーを使わないといけない」という課題のため、どうしても小指の負担が大きくなってしまいます。そこで、この課題をクリアしつつ小指の負担を減らすたに考案されたのが「中指シフト」です。(親指シフトもその点では同じ条件をみたしています)
ちなみに中指シフトは冨樫雅文さんという方が花配列のために考案された方法なので、中指シフトについて花配列で解説してみましょう。

まず、キーボードの確認です。皆さんが使われているキーボードを以下のようにあらわします。

Key_2

花配列ではで「D」と「K」以外のキーを打鍵すると以下の文字が入力できます。

Hana

つまり、「A」のキーを打つと「す」の文字が、「S」「L」と打つと「か」「゛」で「が」が入力できるというわけです。
そして☆のきーである「D」「K」を打鍵すると、次に打つキーによって以下の文字が入力できます。

Hana_shift

例えば、「D」を打った後に「J」を打つと「ふ」が入力できます。ここでポイントとなるのは左の☆「D」を打った後には右側の文字が、右の☆「K」を打った後には左側の文字が入力できるということです。「ひ」や「け」を入力するには「K」を、「ま」や「そ」を入力するには「D」を打鍵すればいいということです。これで(濁点や半濁点も1文字と数えた場合)全ての文字を1打鍵または2打鍵で入力することができます。
この方法のメリットは、JISかなのように弱い小指に負担がかからず、強い中指の打鍵が増えるということです。人差し指は元々他の指より担当するキーが多いためシフトキーには中指が最も適していると言えるでしょう。

ただ、(どんな配列でもそうですが)中指シフトにも欠点がないわけではありません。例えば、花配列では「ぴゃ」や「ぴゅ」はそれぞれ「KQKGDY」「KQKGKD」と6打鍵もかかってしまいます。QWERTYローマ字でそれぞれ「PYA」「PYU」と打鍵するのに比べるとどうしてもまどろっこしい感じがしてしまいます。

そこで次回はこの欠点を解消している「文字キー同時打鍵」特に「下駄配列」と名付けられた配列について解説したいと思います。

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